皮膚科の治療の中に「光線療法」というものがあります。美容に使用されるレーザーなどではなく、紫外線を利用するものと赤外線を利用するものとがあります。当院は紫外線を利用する装置を使用します。ナローバンド UVBとエキシマライトです。1−2週間に一回の頻度で一回あたり5分程度のお時間です。保険適応の治療であり、1割負担の方で300-400円程度、3割負担の方で1000円程度です。ご相談いただければと思います。


引用:村中医療機器HPより
ここから先はメカニズムの事なので、聞き流していただいて大丈夫です。皮膚の炎症の中でランゲルハンス細胞と呼ばれる免疫担当細胞が関わる疾患に効果があると言われています。尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)などにおける皮膚免疫担当細胞に対してフリーラジカル形成作用を介してランゲルハンス細胞を直接的に抑制するものと考えられています。波長は311±2nm、308nmとかなりターゲットを絞った設定となっています。これにはUVBの中でも害の大きい部分を排除して効果が高いところにピークを持ってきているものと考えます。ヘルパーT細胞やB細胞、好酸球をターゲットとした軟膏治療との併用が効果を示すと考えます。